最近はSNSが発達したせいか、ブラック企業の実態を知る機会が増えましたよね?
私自身、厚生労働省がブラック企業一覧をホームページで発表したのには流石に驚かされましたね。
大概の男性社員は、女性に対して寛容なものの一部例外もあるようです。
今回はそんなOLのお話です。
最初は優しかったのに八つ当たりされ始めたOL
はじめましてこんにちわ。29歳の既婚女mona5と申します。
20代最後の1年を謳歌しながらも、まだまだ手のかかる可愛い2人の子供の育児にてんやわんやしながら毎日奮闘中。
1人目を妊娠して間もなく酷いつわりに悩まされて離職してから泣く泣く専業主婦に。
経済学部で4年間学んだ私は、大学卒業と同時に小さな開発会社の事務員になりました。
新卒は私1人って状態で、初めこそ上司は面接の時と同様に懇切丁寧に優しく対応してくれたので特別不自由なく勤めることが出来ていました。
小さい会社ながらに成長途上だったらしく、半年も経つ頃にはただでさえ少ない人員がそれぞれの激務に追われ取引先の方々へ対応しきれない面が増えてきてしまいました。
私は事務員で、正直なところ大した取引に関わることはなくそのスキルを活用することはありません。
バイトやパートでも出来るデータ出力や取引先の方へのメール対応、お茶出し、電話応対、清掃。暇な時は、本当に1日中ずっと清掃だけで終わる日もありました。
こんなことでいいのだろうか?
友人達はハングリーに色々と仕事をこなして着実に社会人としてスキルアップしていっているのではないだろうか?
私は、漠然とした不安をかかえながらも毎日仕事へ向かいました。
相変わらず取締役や上司はほとんどが自分の作業に勤しんでおり、私が質問したり電話応対を促そうとしても取り付く島もありません。
日々の激務に追われてはいるのに、一向に話が展開しない取引の様子に社長も上司も苛立ちを隠しません。
次第に私は普通に事務作業をしていても、突然小言をいわれだしたり八つ当たりを受けるようになっていきました。
さすがに仕事だからと我慢してきた私も疲弊してしまい、転職を決めるに至りました。
このままブラック企業に務めた若者の成れの果てとしてニュースで取り上げられる健康状態になってもおかしくない。
せっかく社会人になれたのにそんなのはゴメン、健康で元気な身体あってこそだ。
動機が自分の中で固まれば、もう手段を選んではいられませんでした。
変わらず就労しながらもハローワークや転職サイトのリクナビNEXTのチェックを始めた私。
20代転職活動でゆとり世代と揶揄されないか不安
転職理由を答える機会があることを想定し、人間関係の悪化、自分の思うようなスキルアップが望める仕事が出来ない。
そんな理由でせっかく縁を繋いでくれた会社を辞めてしまうのか?
「これだからゆとり世代は困るんだよ」そんな誹謗中傷を受けるのではないかと気が気ではなかったですね。
同じような事務の仕事だと人間関係がこじれやすいから簡単に辞められてしまうのではなかろうか?
悪い風に思われてしまわないか、ああ、やっぱり私が弱いのかな、もう少し頑張れるんじゃないかなと堂々巡りになるネガティブ思考。
そこで、経済学部を出たのだから事務員や銀行員になりたい自分の中の固定概念をキッパリ捨てることにした私。
いっそ自分の好きなことを仕事にしてみよう。
その方がボジティブになれる。
自分を奮い立たせるためにも、好きではありつつも仕事をする立場としてはまったくの未経験の職種へ転職することに進路変更。
とにかく自分にとってポジティブな理由をつけないと不安に押しつぶされそうで自己防衛って形です。
「若いうちに何でもやってみて失敗だってしてみろ。経験がなければ人は強くなれないし変わらないままだ」と父親の太鼓判をもらってからは、転職活動に対して前向きに考えられるようになっていきました。
父は本当に偉大です。
経験者には絶対に勝てないがヤル気を猛アピール
アルバイトの経験すらない未知の世界へ素人が足を踏み入れるだけあって、経験者やその業界の人のリアルな声が欲しくてたまりませんでしたね。
面接や説明会へ行っても、元いた会社のように上っ面だけで見えないものがあるのではないかと疑心暗鬼が止まりません。
もっと、転職活動としてではなく、友だちと「仕事どう?」って話す時のようなリアルな意見や話が聞きたい。
でも知り合いにツテはなく、せっかく説明会などに行ってもなかなかもう一歩を踏み出せなかったのがネック。
どれだけポジティブな考え方で自分を装っても、元いた会社の環境が私に与えた影響は計り知れなく恨めしく思いました。
未経験の職種で就活をする上では、経験者に遅れを取っている状態です。
ですが、「何も知りません出来ません」と堂々明言して転職活動やっているのと同じですから、そのどうあっても埋められない差に思い悩むことも。
ただ、本当に好きなことを仕事に出来たらどんなに素敵だろうか。
手に職をつけることも可能ですよね?
顧客側として好きなことの生産側を知りたい。
好きを生み出す仕事がしたい。我ながら誰でも思いつきそうなありきたりな愛情表現だなと思いながらも、私は好きを武器にするしかありませんでした。
好きなことを追いかけている自分は武器になりましたが、自分を守る盾にもなってくれました。
経験者が両手で「確かな経験と実績」って巨大な武器を構えているとしたら、未経験の私は片手に「好きだからやってみたい」って武器を持っています。
もう片手に「好きだから経験者より頑張れます」って盾を装備して戦った私。
当然ですが転職に至るまで負け戦が多数ありましたが、それでも転職を勝ち取ることが出来たのはやはり「好き」って情熱が成せたものだと感じました。
未経験で夢のパン職人になれ福利厚生も良くなった
新卒で入社した小さな開発会社の事務員として1年半働いた私は、念願のパンの製造職に転職することに成功。
パンを食べることも、パン屋の雰囲気も大好きだった私には天国のような職場と考えての志望でした。
家庭で焼き菓子やケーキを焼いたことはあっても、パンを作ったことはなかったのでまったくの未経験でしたが、人手が不足していたようで採用に至りました。
個人経営のパン屋ではなく、大手スーパーの中に店舗を構えて製造販売しているベーカリー部門への就職で夢の第1歩を踏み出した私。
福利厚生も元の会社よりも整っていたためにより働きやすく有給休暇も取りやすくなりました。
業務初日から私はベーカリー部門責任者から直々にパン生地の扱いを教わりました。
パンのレシピごとに成型する手順、発酵の手順が異なるのは勿論のこと、パン生地にも種類があり、混ぜる材料と手順を1つでも間違うとすべて廃棄になってしまう大きな責任ある仕事。
ベーカリーは時間との戦い。
早朝から仕込みをして休憩まで絶え間なく動き続けます。
それでも、焼け上がったパンが上手く出来ているほどに、お客様の手に取られる度に確かな満足感を得ました。
パンを買うのが好きな私が、パンを作る側になってパンを好きな人達に届けることが出来る。
記憶力の良さに自信があったこともあり、私はすぐにパン製造の1日の流れとレシピを覚えることが出来、責任者にも覚えるのが早くて本当に助かると喜ばれました。
未経験の私が、こんなに早く役に立てるなんて本当に嬉しかったですね。
また、責任者の方は私の事務員の経歴を買って下さり、ベーカリー部門での会計業務や発注も任せてくださるようになりました。
年収は以前と大差ありませんでしたが、何より働く充実感とやりがいを得ることが出来たので最高の転職でした。
ブラック企業から未経験で夢の転職を果たしたOL
最後に要点を纏めておきますので参考にしてください。
- 入社当初はみな優しかったのに次第に八つ当たりのターゲットにされ始めた
- 出身学部通りの職種ではなく自分のやりたかったことベースで転職を開始
- 経験者には絶対に勝てないのでヤル気と熱い思いを猛アピールした
- 頑張って転職活動したお陰で夢のパン職人になれて充実した毎日を送っている