語学を使った仕事に就いてみたいと思ったことはありませんか?
流ちょうな語学力を持っていれば職場でチヤホヤされることが多いですが、ことホテル業界に関しては少し事情が違うようです。
華やかに見える世界でも現実は厳しかった!
語学力を活かしてホテルに就職するも現実は厳しかった
こんにちは。団体職員として窓口受付と事務に携わる業務をしている現在30歳の女性です。
前職は、体調不良と結婚を機に転職。
転職したおかげで、希望の勤務形態で働くことができ、家事と両立しながら落ち着いて仕事ができています。
私は大学時代に語学を専攻していた経験があったため、卒業後が語学を活かせる旅行業界を志望。
結果、地元では大きめのホテルに採用が決まり、バンケットやレストラン、フロントの部署で勤務をいたしました。
しかし、サービス業だったため勤務時間が不規則。
朝食担当になると午前5時出勤で休憩が4時間、帰宅は午後8時過ぎることもありました。
もちろんフロントにいたときは夜勤もあります。常に人が足りない職場で、お盆・正月・土日はすべて出勤、7連勤なんてこともザラです。
今考えるとブラックな職場だったのかもしれませんね。
語学を活かして接客ができるのではないかと期待していたものの、その機会もめったにありません。
メニューの翻訳や宿泊予約の英語対応を任せてもらうことはありましたが、通常業務の片手間に仕事が増えるだけで、満足できる質のサービスを提供できるには程遠かったですね。
転職を考えた最大の動機は、不規則な生活とストレスのせいで全身に蕁麻疹ができるようになってしまったこと。
あまりの痒さで、夏は制服の下に保冷剤を入れて冷やしながらの勤務を続けていました。
体を壊してまで続ける仕事ではないと考え、ちょうど付き合っていた彼との結婚の話もあったことから転職を決意。
結婚後は他県に住むことになっていたので、在職中の転職活動の手段はリクナビNEXTなどのインターネットサイトで求人を確認することがほとんどでした。
本格的な活動をしたのは退職してからです。
規則正しい生活ができる職種に就きたいが経験がなく不安
不規則な生活とストレスで体調を壊したことが転職の直接の原因だったので、勤務時間が一定で、土日が休みの職場に転職したい目標はありました。
私が志望した具体的な職種は、事務職です。
しかし現実に目を向けると、私が今までやってきた接客業務を活かせる求人は、やはり土日に働くサービス業しかありません。
自分のキャリアを考えると、未経験の職種だし希望の働き方なんてできないのではないか?ずっとその不安と戦いながらの転職活動でしたね。
- もっと学生のうちに資格を取っておいたほうが良かったのではないか?
- そもそもサービス業を選んだのが間違いだったのではないか?
- 面接でスキルのない自分がばれたらどうしよう?
実際に転職活動で面接を受けはじめてからよりも、一歩を踏み出す前の時期にたくさん悩んだ気がします。
結婚したばかりの20代後半の女性は妊娠ですぐ仕事を辞めるから転職には不利、転職すれば給料は今までの半分になる、そんな嘘か本当かわからない話もよく聞きました。
人って不安になればなるほど悪い噂が耳に入ってくるんですよね。
遠距離恋愛で結婚したため、結婚後は他県に住むことになり、土地勘もなく、仕事場もどこをどう探していいのやら途方にくれたこともあります。
さらに地方の県庁所在地ではない土地に住むことになったので、唯一得意だと言えた語学も仕事の需要はまったくありませんでした。
ヤル気だけで乗り越えられるほど未経験の転職は甘くない
転職活動をはじめた当初は、新卒の時の就職活動と同じノリで行動をしてしまったことが悔やまれますね。
ある程度の社会人経験はありますし、サービス業に長年携わってきたので、接客や最低限のビジネスマナーは身についていました。
もっと自分に自信をもって、応募した業種に直接は関係のないスキルでも、「これが私は得意です・できます」と積極的にアピールできれば良かったんじゃないかなぁ。
履歴書の記入や面接の自己アピールで、学生時代と同じようにヤル気だけをアピールしても意味がないことに気がつくのに時間がかかりました。
失礼な話ですが、練習だと思って希望していない職種の面接を受けに行ったこともあります。
面接で担当の方と少し話しただけで、お互いが「何か違う」と考えている雰囲気で残りの時間は世間話をして終わりました。
他にも、印象に残っているのが、最初の面接で合格の通知をいただいた時なんと採用の電話が来たのは夜中の12時。
電話を受けた際には喜びのほうが大きかったのですが、少し時間をかけて改めて考えなおし辞退させていただきました。
こんな時間まで仕事をして、採用の電話をかけてくる会社ってことは、自分も夜遅くまで働くことになるのではと予測したからです。
目標となる働き方があり、しっかり考えたうえでの転職活動だったので、安易に次の仕事に飛びつく必要がなかったことは良かったのかな?
規則正しい生活が始まり蕁麻疹も徐々に出なくなった
転職して本当に良かったと思うことは、勤務時間が一定で土日が休みな希望どおりに職場に就職できたことですね。
無職の期間が1ヶ月ありましたが、それでもちゃんと転職できて本当に良かったなぁ。
驚いたことに、今の職場に変わってからは、懸案だった蕁麻疹も落ち着き病院に通う必要もなくなりました。
そして、業務内容も事務職で応募し採用されましたが、窓口業務が中心の部署に配属していただけ、毎日、大好きな接客を続けることができています。
事務の仕事と兼任のため、正直慣れないことも多いです。
しかし、落ち着いた職場なので同僚の皆さんもイライラしたり時間に追われることなく仕事をして、私にもじっくり仕事を教えていただける環境なのがありがたかったですね。
多くのお客様に接するホテルの毎日もやりがいがありましたが、一人一人のお客様を大切に案内できる今の職場を本当に楽しく感じています。
あとから、面接をしてくださった採用担当者の方に聞いたことですが、ちょうど会社で接遇のお客様満足度の向上を目指していたから、渡りに船だと思って採用したとのこと。
窓口業務は会社内ではそれほど人気のある仕事ではありませんが、積極的に楽しそうに仕事をする私の姿勢を評価してくれているようです。
私は転職活動を通じて、以前の経験を活かすことができる、目標とする生活を手に入れることができました。
家事と仕事の両立もできるので、家庭生活も安定しています。不安も多い転職活動の日々でしたが、一歩踏み出して本当に良かったです。
不規則なホテル業界から未経験の職種に転職できた話
最後に要点を纏めておきますので参考にしてください。
- 語学力を活かして就職するも華やかでない世界に幻滅
- 規則正しい生活ができる職種なら何でもよかった
- ヤル気だけで乗り越えられるほど未経験は甘くなかった
- なんとか規則正しい生活ができる仕事にありつけホッとした