皆さんは夢を追いかけたことはありすか?
私も一時期、夢追い人をしておりましたから、夢を追いかけたい人の心理は良く理解できます。
とはいうものの、現実的に見て夢を現実化させられるのはほんの一握りです。
気絶するように眠り登園する毎日に不満の保育士
こんにちは!フロントエンジニア兼ウェブデザイナーとして働いているみょんです。
歳は28の独身OL。
世間の目が気になるお年頃ですが、同時に仕事も順風満帆で幸せ十分、嫁入りしたとしても出世街道を目指しますよ!ってくらいお仕事が毎日楽しいです!
ところで皆さん、今その過酷な境遇に世間の目が集まっている保育士というお仕事、具体的にどう過酷なのかイメージできますか?
私は23歳から25歳までの2年間、新規開設の私立保育園で正職員として0歳児クラスから持ち上がりで1歳児クラスの担任。
もちろん実子はいませんが、資格を持って先生と呼ばれる以上はプロフェッショナル。
机上の知識と実習の楽しくも苦労した思い出を胸に、こどもたちを迎え入れました。
こどもたちの成長は愛おしくかわいい!
世間で言われているような、いわゆるモンスターな親御さんもほとんどおらず、お互い保育してくれてありがとう、保育させてくれてありがとうな良好な関係でした。
こどもと保護者、どちらの生活も成長もそっと側で支える。それこそ本来の保育士の冥利に尽きる。
でもそんなやりがいを凌駕するほど、無垢なこどもたちはパワフル全開!
それをサポートする保育士も法定ギリギリで足りていない!
家に帰れば洗濯とお風呂とご飯を済まして気絶するよう眠り登園するの繰り返し。
こどもたちの安全を守るためには休息は必須。
でも、自分の趣味にさく時間なんてものは一切ありませんでした。
そしてよくある、敵は身内にアリです。
同期なのに教科書通りの保育じゃなきゃダメだと非難ばかりする同じクラスの担任と、かつて貸会議室で会議をしていた頃、契約の時間を超過するほど白熱したと自慢気に話す理事長。
本当にこどもたちに向き合うべき人間性って?
そんなストレスが動機となり私は転職を決意。
もちろん、行事が次から次へやってくる保育士業に暇はありませんから、転職の手段として選んだのはリクルートエージェント。
未経験で何をアピールすればいいか分からない葛藤
私がリクルートエージェントに登録した希望職種はウェブデザイナー。
私はもともと美術系の大学を出ているのですが、とはいえ実務としては未経験の職種。
実は私がデザイナーを目指したのは訳があるんです。
同系列の園でIT業界に転職した人がいると聞いていたので、勇気を貰った形なんですよね。
福祉業界の専門職からIT業界の専門職なんて、めちゃめちゃ厳しい門なのでは?
何をもってウェブデザイナー足り得ることを証明できるんだろう?と不安でたまりません。
ちょっと無謀すぎたかな?って不安になる私。
何せフロントエンジニア、ウェブデザインの制作経験は学生時代の趣味の産物しかありません。
デザインはともかく、工学の知識なんて独学でしかないのですよ!
まずはポートフォリオ、とはわかっていながらも集まる作品はウェブデザイン実績よりも、保育園で作ったかわいい系のイラストばっかり。
こんなんで雇ってくれるところなんてあるのだろうか?もしかして、足を踏み入れてしまったからにはもう一生保育士をやっていくしかないのでは?
と不安で夜も眠れません。
そんな不安を抱えながらも、学生時代に憧れていたデザイナーへの憧れは止められません!!
通用しないだろうな、なんて思いながらも必死で作品をかき集め、デザイナーとして保育士で培ったホスピタリティがあります!とアピールポイントを捻出しました。
経験がない私に正社員のお仕事は回ってこなかった
とはいえ、エージェントさんのお仕事は私を転職させること。
デザイナーよりもIT業界の人員も不足している観点から、フロントエンジニアとしての転職を勧められました。
「フロントエンジニアをするながら、デザインができるチャンスのある会社を探しますね!」と、十分に私の意図を汲んでくれるコンサル。
さ、さすがプロって思っちゃいました。
が、保育士からというあまりにも突飛な業界変更で、コンサルもなかなか私を売り込みづらかったことでしょう。
人の気持ちに寄り添うのが得意なら、と全然関係ないブライダル業界のご紹介までいただいちゃいました。
いや、まあ、面白そうではあるけれど。
そんな中でも、未経験可のIT業界に面接を受けに行っては、趣味で制作経験があること、保育士での経験がきっと実務に転用できるとアピールしまくる私。
でもやはり、クリエイティブなお仕事は成果物がモノを言う世界です。
そこが圧倒的に私の弱みでもありました。
そんな中でも人柄や熱意、顔の良し悪しを元に選んでくれるIT企業が存在していました。
そう、その条件が必要とされるのは、人材派遣のIT企業。
好きこそ物の上手なれ!として趣味でフロントエンジニアリングをしていた私のポテンシャルを、その会社は買ってくれました。
とはいえ採用された職種はもちろんデザイナーではなく、開発部のエンジニア。
果たして本当にデザインの実務に携われるのだろうか、エンジニアとしてついていけるのだろうかと、ここからは転職まで必死で勉強の日々です。
派遣で経験を積んで正社員でデザイナーデビュー
未経験であるIT業界に飛び込んでまずの感想は、楽しい!ってことです。
クリエイティブが好きな私にとって、直接デザインではないものの、フロントエンジニアとして書いたプログラムが動くのはとっても楽しい!
好きこそ物の上手なれを立証するように、phpやjavascriptの知識をグングン吸収していった私は、その伸び代を評価してもらってちょっとハードルの高い案件先を紹介されるようになっていきました。
その次はまた違う言語のさらにハードルの高い案件へ、その次ははんと金融業界の案件へ。
とお給料は据え置きにもかかわらず、どんどん任されるお仕事の責任レベルと残業量が上がっていきました。
幸い、途中でデザインのお仕事に関わる実務チャンスがあったので、現職への転職を果たし今度こそ本物のデザイナーになれたわけです。
が、反省すべきはやっぱり転職する業界でやっていける証拠を揃えるのが不十分だったこと。
学生時代や保育士時代にもっとストイックに未経験の職種につながる根拠の下準備をすすめられていたら、中間搾取なんてされることもなく、最初から憧れの職業につけていたかもしれない。
そうしたら、今ごろ預貯金も多少は溜まっていたかもしれない、なんてこと思わないといえば嘘ですが、一度エンジニアのお仕事経験を挟んだからこそ道は開いたのです。
全く違う職種だからって悲観的にならず諦めず、思い切って飛び込んでみてよかったですね。
やってみなければ始まりすらしなかった、第二のワークライフですが、自分の時間も年収も2倍になって大満足です!
未経験からの転職で年収が2倍になった女性の話
最後に要点を纏めておきますので参考にしてください。
- 気絶するように眠り登園する毎日に不満が爆発
- 未経験で何をアピールすればいいのか分からない葛藤
- デザイナーの経験がない私は正社員になれなかった
- 派遣社員で経験を積みまくって正社員になれ夢を叶えた
人間、窮地に追い込まれると夢を叶えたいとか、人を助けるお仕事に就きたいって思うんですよね。
私が世話してきた新入社員の多くが、この夢追い病におかされて職場を去っていきましたから。
夢を追いかけること自体悪いことではありません!
ですから、夢を追うのであれば1日も早く行動に移すべきですよ。