やっぱり正社員になりたいものですか?
私自身、20代で4回も転職した経験がありますが、そのうち何回かは派遣社員や契約社員ってご身分。
自分自身、「このまま一生責任もなくて気楽でいいや」って考えていましたが、周りの大人たちはそれを良しとせず。
少々肩身が狭い思いをしたものです。
正社員登用制度があるに越しませんが、本当に正社員への道って開けるのでしょうか?
今日はそんなどうしても正社員になりたかったOLのお話です。
10年粘ったが正社員にはなれず報われない自分が嫌
こんにちは。現在は事務員として働いている、年齢が43歳の工藤と申します。
これまで、接客販売や、IT系の仕事など様々な仕事をしてきました。プライベートでは夫や犬と暮らしています。
私は26歳から36歳まで、事務機器販売会社で経理の仕事を準社員の立場で担当してきました。
仕事内容は正社員と大差はありませんが、大きく違うのは給料やボーナス。
大きい会社だったので、いつか正社員になりたいと夢見て頑張っていましたが、その会社には「正社員登用制度」そのものがありません。
過去に正社員になった例が1人もないんですよね。
悔しいじゃないですか?頑張って働いても、報われないし、いつか契約を打ち切られる可能性は否定できません。
10年目を迎えた半年ほど前に、「やはり正社員として働ける仕事がしたい」動機により転職を決意。
転職先を探すのに使った手段は、
- ハローワーク
- 転職サイト
の二つです。
また、地元にある企業のホームページも直接チェックして、求人の有無を確認。
するとどうでしょう、その中に日本国内でも大手IT会社の関連会社を発見!そこではオペレーターを募集しているじゃありませんか!
しかも、2年以上勤務すれば正社員登用の制度もありとの記載があるじゃないですか。
正直、心躍りました。
10年勤めた会社は、仕事こそハードでしたが、慣れもあり人間関係も良く辞めるにはもったいない会社でした。
しかし、「正社員になりたい」と望んでも「制度がないから」で終わってしまいます。
そのままそこで正社員になりたいと思い続けるか、別な会社で正社員を目指すか、悩みましたが、やはり挑戦してみたいと考えました。
IT系の会社を受けるとスムーズに内定をいただけたので、私は意を期して転職することにしました。
職種にこだわりはなく未経験も含め求人検索を開始
事務員となる前は販売の仕事をしたこともありました。
そのため、私自身、職種に関して強いこだわりはないほうでした。実際、転職活動を開始した段階では、特に職種を限定せずに探していましたから。
女子なら普通敬遠しそうな
- 造船会社
- 不動産
- 建設会社の事務員
など、いろんな仕事に応募したものです。
その転職活動において、最後に応募したのが大手企業のITオペレーター、いわゆるカスタマーサポートでした。
書類を通過したとき、メールが届き面接の約束をしたのですがその段階になってようやく
- 未経験の職種で本当に採用されるのか
- 採用されたとしてやっていけるのか
- 若い人ばかりなのではないだろうか
などの不安を覚えましたが、PCのスキル自体にはそれほど不安は覚えませんでしたね。
分からないことがあれば、なんでも勉強すればいいと前向きに考えていましたから。
それまでも、どんな仕事でも勉強すればどうにかなってきたので、PCくらいならどうにかなるだろうと気楽に考えている私。
でも驚いたことに、面接ではPCを使った簡単な試験もありました。
その試験自体はスムーズに済み、特に難しいところもなかったので、試験が済んだ後は逆に不安から開放された気になった記憶があります。
未経験で挑んだが志望動機と自己アピールに苦しむ
このときの転職活動で苦労したのは、やはり、
・志望動機
・自己アピール
の部分です。どういう風に説明したらうまく伝わるかと面接の直前まで考え続けました。
それまでの仕事は、接客販売や経理の仕事などが多く比較的転職が多かった私。
ずっとPCを使う仕事はしていたものの、IT系の業種とは何の関わりもありません。
ですから、
- 御社に興味を持った
- これからも高い成長が見込める企業だから
等の、よくある一般的な理由だけで果たして採用されるかどうか不安で仕方がありませんでした。
かなりフランクな雰囲気の面接でしたが、やはり緊張しましたね。
またITオペレーターの仕事以外でも、面接時にその2つを聞かれてうまく答えられなかったことがあります。
全く違う業種の仕事に応募する際には、やはり多少は下調べをしなければいけない、と思ったものでした。
事前のリサーチ不足により落ちてしまった企業も複数ありました。
最終的にITオペレーターの仕事は、2回の面接を経て合格となりました。若くても落ちた人は大勢いたようです。
実際に、知人に同じ会社を受けた子がいました。
その子のほうが学歴もよく、私よりだいぶ若かったのですが、不合格になってしまったようです。
採用の基準は会社によって違うため、私に理由はわかりませんが、もしかしたら私は未経験でもうまくアピールできた方かなと感じました。
今回も正社員になれず転職したことを悔いる日々
結果から言えば、この転職は、良い部分もありましたが失敗だったかなと思っています。
失敗だった理由にはいくつかありますが、まず最初が年収が大幅に下がってしまったこと。
その会社は、正社員以外は賞与がありません。
時給は前職より大幅に上がり休みの日数も20日以上増えましたが、年収面では60万円ほどダウンしてしまう大失態。
もちろん、これについては入社前に把握していました。それでも正社員になれればリカバリできると考えていたんですよね。
ところが、面談で「正社員登用」について上司に尋ねたとき、こんなことを言われました。
「正社員登用自体はある。ただ、なれる人数は多くても年に1人。働いている人数は200人近いからかなり難しい」さすがにこれにはショックでしたね。
正直「何のための転職だったのだろう」と、夜も眠れない日が続きました。
仕事は忙しく、毎日23時まで残業。
どんどん新しい仕事を任される一方で、やる気がない人はずっとお菓子を食べながら遊んでいる。
自分の性格上そこに混ざることもできず、どんなに頑張っても正社員にはなれる見込みが薄い。
もう、かなりやる気が出なくなったのは言うまでもありません。
そして、その転職から2年ほどが過ぎて、前の勤務先に正社員登用制度ができたのを知りました。
世の中はうまくいかないものですよね。
あと2年我慢して転職せずにいたら、と思わずにはいられません。未だに後悔することばかりの私の体験談でした。
正社員になれず未経験の職種に挑んだ女性まとめ
最後に要点を纏めておきますので参考にしてください。
- 10年粘ったが正社員になれず報われない自分に嫌気が刺す
- 特にやりたい仕事もなく未経験の職種も含め求人を探した
- 未経験で挑んだ故に志望動機と自己アピールができず辛かった
- 転職先でも正社員になれず転職すべきじゃなかったと後悔
あの時、ああすれば良かった、こうすれば良かったって後悔はいつまでたっても消えるものではありませんよね。
辛い思いや痛みは、時間の経過が癒してくれます。
希望を抱いて前を向いて歩いていきましょう!諦めなければ必ず結果はついてきます。