自分の将来にふと疑問が生じることはありますよね?
このまま続けていても将来性がないんじゃないか?とか年齢がいったら転職しづらくなるんじゃないのか?とか。
佐藤さんも自分のキャリアに疑問を抱き、キャリアチェンジしてみたようですね…。
手に職を付けるため事務職を希望したが見つからず
こんにちは。
私は現在、小さな会社の事務員として働いている43歳の佐藤と申します。
勤め先の会社は、設計関係の会社です。
我が家には子供はいませんが、夫と犬と一緒に穏やかに暮らしています。
私は20代前半でで結婚して、その数ヶ月後に、地元の隣町に転居。
そのときは販売の仕事をしていましたが通勤が大変になったため、入籍した当時の会社は寿退社。
その後、新しい生活に慣れてからパートで働き始めました。
しかし、やはり物足りない気持ちで一杯の私は、やっぱりフルタイムでの仕事を探す決意をしました。
その当時は、今よりもインターネットが普及しておらず、転職の頼みの手段は、新聞に出ている求人広告やハローワークぐらい。
ある時、いつものように新聞をチェックしていたところ「経理事務」の仕事を偶然にも見つけることができました。
確かスタート時の時間給は750円だったように記憶していますが、正社員ではなく準社員での契約内容でした。
しかも、当時正社員登用のシステムはありませんでしたし、賞与はあったものの年間休日は100日程度。
その頃私が事務の仕事をしたいと思った動機は、「販売や接客よりも楽なのではないか」と感じたからなんですよね。
ずっと接客業だったので、少し嫌になっていたのもあります。
なんとか事務員の経験を作りたいと当時の私は、強く考えていました。事務系の仕事は経験がないと採用されづらい傾向にあったからです。
事務系の経験さえ作ってしまえば、応募した会社が合わなくてもも別の会社に転職することができると、私は安易に考えました。
ですから、将来のために事務職としての経験がほしいと考え、時給が安いながらもその会社に応募したのでした。
新婚で子供がいないのがネックになり不合格ばかり
その当時の私は、まだ20代半ばの小娘。
そのため、年齢的に弾かれる可能性はかなり低いと考えていましたが、実際それは正解でした。
その頃は書類選考で落ちた記憶がありません。
毎回面接は、最終面接までは進んでいましたが、私のネックは意外にも子供がいない新婚であることだったんですよね。
面接を受けても、「どうせすぐに子供を作って辞めるんでしょ?」「旦那さんに養ってもらえばいいだけでしょう」と言われ続ける私です。
実際夫の収入だけでは暮らせないため早く仕事を見つけたかったのですが、同じ質問ばかり浴びせられているうちに、「仕事が見つかるのだろうか」と不安になることの方が多かったです。
また事務の経験がないのに、事務の仕事を希望することがこれほど難易度の高いものだとは思いもしません。
当時は今と違って、求人数よりも仕事を探している人のほうが圧倒的に多かったのです。
その結果、当然と言えば当然ですが、私の転職活動は困難を極めました。
30代になる前に、無事にフルタイムの仕事を見つけられるのだろうかと、私は焦り始めます。
年齢が上がれば上がるほど、転職するのは難しくなると考えていたからです。
いずれも、考えれば考えるほど不安になることばかりでしたね。
密室で繰り広げられる面接官のセクハラ発言に憤慨
まだ若くて仕事も好きで働く気力があるのに、仕事につけないことに非常に悩まされた時期です。
結婚しているかどうかが、ここまで転職に大きく関わるなんて夢にも思ってもみません。
私のストレスはどんどん増していきました。
今ならば、それほど大きな問題ではないかもしれませんが、新婚だったのが明らかに転職活動の妨げになっていると感じていました。
私は、毎日のようにハローワークに通いまじめに仕事を探していましたが、正直何度も心が折れそうになったものか。
しかも、私も大人だったとはいえ、面接官のセクハラ発言には地味に傷ついていましたね。
今だったら大問題になるヒドい発言ばかりですよ?
今の私ならさほど気にしないでしょうし、よほど気に食わなければ言い返すこともあるでしょう。ただ、当時の私は20代そこそこの小娘です。
からわわれると戸惑って、本当に困ったものでした。
今のようにリクナビNEXTのような転職サイトがあればよかったのですが、インターネット環境自体がそれほど発達していなかった時代です。
毎日のようにハローワークに行くのが憂鬱で仕方ありませんでしたね。
私がフルタイムで働こうと考えてから内定を得られるまでにかかった期間は、3か月。この期間を長いと思うか、短いと思うかは人それぞれであることでしょう。
私にとっては、とても長く感じられましたね。見つかるまで生活費が安定しなかったことも、苦労したことの一つです。
やりがいのある仕事だったが結局正社員になれず
大勢の人が受けに来ていた試験を、なんとか無事にクリアし私は最終的に2名のうちの1名になることができました。
これは最高に嬉しい成功の瞬間でもありました。
特に資格も学歴もないため、何を評価していただいたかは分かりませんが本当に嬉しかったのを覚えています。
最終的に内定を勝ち取ることができた私は、この会社で10年働くことになりました。
その年数からも、いかに居心地が良かったかが分かりませんか?
呆れるくらい仕事量があって、大変な毎日でしたがやりがいがありました。
あまりに忙しすぎて、年度末明けには毎年体を壊してしまい、病院に通っていたのも懐かしい思いです。
それでも私がこの仕事を続けていたのは、上司や先輩などに恵まれたからだと考えています。
ただ働く期間が長くなるにつれて、どうしても不満が沸いてしまいました。それがこの転職で失敗したなと後悔している部分です。
それは、正社員登用がない会社に入社してしまったこと。
1年働いても5年働いても7年働いても、当時は制度すら出来上がらない。
そして私が10年目を迎えた時、正社員とほぼ同じかそれ以上の仕事をしているのに、一生正社員にはなれないのかと絶望し退職をしました。
給料は安かったのですが、ボーナスは多めにいただいていました。
そのため、正社員ではなく同じ福利厚生は受けられない待遇以外は、実に良い会社だったのですが残念です。
最終的に辞めるのであれば、10年間在籍する必要はなかったのではないだろうかと、今でも後悔しています。
足元見られて10年間契約社員で失敗した女性の話
最後に要点を纏めておきますので参考にしてください。
- 未経験で事務職を目指したがお見送り続き
- 妊娠されると困るので面接にすらたどり着けない
- 密室で繰り広げられる面接官のセクハラに憤慨
- 正社員目指していたが結局ダメだった